首里城

こんばんは〜

福士です。

沖縄本島出張から戻って1週間、想像以上に広大な首里城公園と琉球王朝の当に王城というに相応しい芸術美に溢れ頑強な造りの首里城跡に圧倒された感動は今だに心に残っていまして、その余韻に浸りながら泡盛で一杯やっているところです。

この沖縄に移り住んでかれこれ15年近くになりますが、驚くことにこれまで一度も首里城に行ったことがありませんでした。沖縄本島はこの10年ほどで目まぐるしい発展を遂げ、現在では那覇を始め都会の様相を呈しており、個人的にこの島に対し観光や自然に対する関心は薄く、単なる旅や出張などの経由地に過ぎない場所というイメージで全く観光する気にはなれなかったのです。観光と言えば17年位前に当時勤めていた会社の同僚たちと沖縄旅行した時以来で、当時はマリンスポーツを楽しんだり、美ら海水族館🐟に行ったことくらいしか記憶がなく、私自身、史跡などには興味がなかったというか全く眼中にありませんでした。今思うとほんとつまらない人間だったんだなぁ〜と少し情けない気持ちになりますね。でも、やはり時が経つと人は変わるもので、そんな一時の娯楽的なものよりも祖先である人類が残したかけがえの無い歴史に少しだけでも興味をもてるようになったということは多少なりにも成長したのかもしれない〜現在の私は〝史跡巡り〟が観光で一番の目的になっていたりするのですから変われば変わるもの、少しはまともな大人になってきたのかもしれませんね(歳のせい?)😅


モノレール🚝に乗って首里へ。その名の通り首里城のある城下町、最近は正殿が火事で焼失したと聞いていたのでどんなふうになってしまっているのか心配ではありましたが、その心配は全くなく首里城公園全体に見所が沢山あって非常に興味をそそられる雰囲気でした。ここには沖縄戦で日本軍の最後の砦であった司令部があっただけあって戦時の塹壕や地下司令部跡などが残っていて、現在、調査研究が行われ至る所でその関係者が作業していました。話によると後々はその塹壕内も観光名所として入れるようにするとのこと。

そうこう公園内を進んで行くと首里城正殿へと続く第一の正門〝歓会門〟に到着。中国皇帝の使者を歓迎すると言う意味らしい。門でさえこの迫力、首里城の壮大さが伺えワクワクドキドキです。それにしてもこの城壁が凄い!たとえ戦争が起きてもこの城壁を破るのはそう簡単なことではないことを想像させます。

更に進んで行くと今度は第二の門〝瑞泉門〟門の脇に湧き水があって、立派なめでたい泉⛲️と言う意味が込められているのだそうです。それぞれの門にはそれなりの意味があることにその門の重要性が窺い知ることができますね。門一つ取っても実に興味深い。


そして第三の門〝漏刻門〟中国語で水時計という意味。水時計とは門の上の櫓に水槽を設置し、水が漏れる量で時間を計ったといわれており、当時の琉球王朝が中国に近い国だったことを物語っています。


第四の門〝広福門〟福を行き渡らせると言う意味だそうです。これは比較的、現代(1992年)に復元されたものだそうで、見るからに新しいのが分かり余り観る価値はなそうで、門の中は入場券販売所と御手洗🚽になっていました。


さて、ここから有料区域、待望の正殿です。やはり焼失してしまっており姿形は残っておらず、現在、正殿全体をそっくり屋内に収めた大きな建物の中で再建築しているそうです。その建築風景を見学できるよう建物の中はガラス張りになっていて、中では職人さんたちの作業している姿を見ることができました。


幸いな事に正殿の正面にあった〝大龍柱〟🐲は焼失を免れたようです。本当に良かったですね〜




現在、こんな感じになっていて、正殿描かれている建物の中で建築復元作業が行われています。元々はこんな風に正殿が見えていたらしいです。


この他にも見所は沢山あってもう一度ゆっくりじっくり見学したいものです。最後は通用門として主に女性が使用していたと言われる〝久慶門〟出て終了、あー面白かった〜今度は正殿が完成したらまた来たいと思います。


それにしても2019年に起こった火事は残念😢原因はハッキリしていないみたいですが地元の方のお話では県の管理下になって以来、予算的に管理が厳しかったことから施設内の電気設備が不十分で漏電から火事になった可能性があるとのこと。また、首里城は戦時中にも一度焼失しており、沖縄戦後、琉球大学建設のためほぼ完全に破壊されたらしく、1980年ごろから復元されていたものが今回焼失したとのことでした。人間というのはほんと愚かなことをする生き物だなぁとつくづく嫌になりますね。戦争は人の命を奪うだけでなく、貴重な文化財までもことごとく破壊してしまうもの、昔も今も変わらず愚かな行為であって本当に絶対にあってはならないことだと思います。

ただ幸い、愚か者ばかりの世の中ではありません。なんと!これまで国内外から50億もの寄付が集まっているらしく、最近では入場料が半額になるほどに余裕が出てきたらしいです。これを元に沖縄の象徴とも言える首里城の完全な復元ができることは確か、とても期待できます。

話しによると、復元完成まで10年位かかるかもしれないとのこと、それだけ細部に渡り完全な復元を目指しているのでしょう。生きてるうちにまた悠久の時を超え琉球王朝時代に想いを馳せることができる日が来ることを楽しみにしています。


今日も笑顔で感謝






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